
先週末、あたしの入ってるダンスチームBulletproof Funkで、New Jerseyで開かれた、"Defining Rhythm"という大会に出て参りました。
特に入賞したとかはなかったけれど、本当に最高の想い出になりました。
卒業や就職のため、今年でチームを離れるメンバー(私も含め)の想い出作りといった意味合いが強かったので、勝つために作ったsetではなかったし、なんせ舞台上でCypherをかましちゃったからね。
BPFのless-organizedでfree-spiritなカラーがよく出た、最高のステージだったと思います。
あたしはダンスがめちゃくちゃ上手い訳ではありません。
普通の人よりは上手いかもしれないけど、ダンサーの中で言ったら、中の下ってとこです。
ダンスは一見華やかに見えるかもしれないけど、実は過酷な世界なんです。
勝ち負けはなくとも、performanceをするかぎりゼッタイに最高のものを見せなくてはならない。
自分の踊ってる動画を見るたびに、「あたしはいったい何をしていたんだ?」と落ち込み、日々自分の欠点にぶつかる毎日。
他のスポーツと同じく、センスや才能がある人はもちろんいっぱいいて、同じ時間練習しても彼らには追いつけるはずもないから、その倍、いやその10倍練習しなくちゃならない。それでも彼らには追いつかない。
同じ舞台に乗りながら、自分の下手さを認識することは、勝ちや負けで判断されることよりも、 よっぽど辛いと思うんです。
そう、ダンスには「勝利」や「ベスト8」みたいな目に見えるゴールがないから。
みじめな自分の姿を見るのが嫌で、ダンスをやめていく人は多いです。
あたしも今までに2度ダンスをやめました。
でも、もし私がダンスをしていなかったら、それもWaackingというジャンルじゃなかったら、ここBostonでこんなに素敵な仲間には出会えていなかっただろうと思います。こんなに楽しい毎日は送れていなかっただろうと思います。大好きな彼にも出会えていなかっただろうと思います。
なんでダンスについてこんなに熱く語っているかと言いますと、
実は、この間のDefining Rhythmが私のアメリカでの最後のshowだったからです。
すなわち、これが私の人生で最後のステージでした。
日本に帰ったら、もうガチなダンスはしません。ボロボロの膝が「お願いだからやめてくれー」って叫んでいるので。
半月板がすり減りすぎているので、これ以上膝崩れすると40歳くらいでもう歩けなくなるみたいです。 40歳すぎても恋したいし、子どもの送り迎えとかもしたいし、世界遺産巡りとかもしたいので、この膝にはしばらくベンチに入ってもらおうと思います。
この膝のせいで今までたくさん迷惑をかけたチームメイト、また靭帯が切れたんじゃないかと死ぬほど心配をかけたママに、この場を借りて感謝したいと思います。
今まで本当にありがとう。そしてごめんなさい。
そして、ダンスさん。いや、最後くらい名前をつけてあげましょう。
そうだな、Mr. Dance ってとこかな。
Dear Mr. Dance,
背景
はじめまして。でも、本当は初めましてじゃないんです。
あたしはかれこれ人生の半分以上をあなたに捧げてきているんです。
あなたは結局一度もあたしのことを好きになってくれませんでしたね。いや、見向きもしてくれませんでした。
でも、あたしはずーっと大好きでした。そしてこれからも大好きだろうと思います。一生の片思いです。
大好きなくせに、あまり上手になれなくてごめんなさい。下手の横好きってやつです。
でも踊ってるときはなぜかいつも笑顔でいられました。踊ってる時のビデオや写真の中のあたしはいつも満面の笑みでした。
あたしの人生をこんなに楽しくしてくれたのは他でもないあなたです。かけがえのないcrewと素敵な人たちとの出会いをもたらしてくれたのも他でもないあなたです。だから、あなたには感謝してもしきれないんです。
これから先、perfomanceをすることはなくなっても、レッスンやなにかで、もしくは宴会芸かなにかでダンスをする日が来ると思います。その時はちょびっとでもいいから、顔を出して、できたら握手くらいはさせてください。
それでは、体に気をつけて、また新しくたくさんの人をあなたの虜にしてくださいな。
敬具
あなたのことが大好きでたまらない下手っぴダンサーより
本当は大好きなBulletproof Funkについて書くつもりが、あたしのダンス愛についてになってしまいました。
でも、BPFのみんなとは残り2週間ちょっとを最大限に楽しんでいくつもりだし、彼らについて書くにはちょっと時期尚早な気がするのでまた今度にします。
ダンスとはひとまずこれでお別れ!
でも、きっと、ずっと、いや、一生、いや、死んでも、
DANCE IS MY LIFE!!
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