2012年2月7日火曜日

WASABI

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ちょっと思ったことがあるから書く。
これ書いたらすぐIRのreadingにもどる!








前期に"Wabi Sabi"についてエッセイを書いた。
我ながらいい文章だったと思う。





Japanese prefer showing your inexperience with humility to showing your confidence bravely.




から始まり、 





芭蕉が「古池や蛙とび込む水の音」を詠んだ池を訪ねて、ただの小さな汚い池と感じるか、静かでおもむきのある池と感じるか。

"omomuki"とかそういう感性があるか。

ド派手な金閣寺と地味な金閣寺どっちが好きか。






そんな例を交えながら、、、



日本はエコ大国だ、なんて言われるけど、それはきっと日本人の心のどこかに、真新しい物に飛びつくより、物を長く使うことや、繰り返し使うこと、代々引き継いで使うことを好む不思議な美徳があるからで、気付いたらreduce、reuse、recycleしてました......





みたいなことを書いて、




きっと"Wabi Sabi"は資源の足りない現代社会に必要な考え方かもねー♪



とかいう適当な結論で終わった気がする。










日本にも、上下関係を嫌う人は多い。
先輩や上司に気を使って、言葉も直して、へこへこして。。。

尊敬できない先輩だっている。むしろ尊敬できる先輩なんて一握り。
先輩なのに、仕事できなかったり、自分より下手だったり、デブだったり、アホだったり......





私も中高女子校で6年間、上下関係のなかで育った。


先輩には死んでも敬語(「ごめんなさい」じゃなくて「すみません」って言えっていわれたなぁ。。)、校内で先輩に会ったら深々とお辞儀する、練習中に虫が出てきたら中1がその虫を殺す、一番体の小さな中1が重いCDデッキを運ぶ(しかもデッキが壊れたら中1のせい)、中1は寒くてもレッグウォーマー履いちゃダメ.......
挙げ句の果てに、これらをやぶったら後日呼び出されて、集団(リンチ)で注意される、

みたいなよくわからん慣習があった。




別の学校に通っていた姉が、後輩に下の名前呼び捨てで呼ばれるのを聞いて、死ぬほどびっくりしたのを覚えている。





でもあたしは上下関係を嫌いになったことがない。
(先輩の懐に入って、上下関係という網の目の隙間を通ってきたから☆ってのも一理ある。)



「海外は上下関係が日本ほど厳しくないから良い♪」
なんてよく言うけど、団体がうまく組織されるためにはやっぱり上下関係は必要だと思う。



私たち日本人は気付かないところでこの「上下関係」といういささかメンドクサイ仕組みの恩恵を受けていると思うんだ。



経験の少ない後輩ができないのは当たり前。
後輩の自分ができないことを先輩はできる。
それを先輩が指導する。間違っていたら、注意する。
ちょっとイラっとするけど、先輩の言うことを守る。
そしていずれ後輩も先輩になる。
きっとその人も後輩にまた同じ注意をする。
そして注意された後輩もまたいずれ先輩になる。












できないことをカッコ悪いとか、恥ずかしいとか思わないで済むのは上下関係のおかげだと思う。

注意されてもそこまで腹が立たないのは上下関係のおかげだと思う。


逆もまた同じ。注意することを躊躇しなくていいのは上下関係のおかげだと思う。


















Japanese prefer showing your inexperience with humility to showing your confidence bravely.




っていうのは少し言いすぎだけど、

自分の未熟さを披露することへの美徳、いわゆる「わびさび」とかそういう心はきっと私たちにしかないんだろうな。











アメリカ人に説明してもきっと絶対に伝わらない、自分の中の日本に気付いた1日でした。

1 件のコメント:

  1. 私は海外の風習をadaptしながら、日本の美徳をpreserveしたいと思ってるよ!

    だから中高の上下関係は嫌いじゃなかったなー。そこでいい組織とは何かって考えさせられたし。

    てか、うちはまず家族間で揺るぎない上下関係があるから、そこまで抵抗なかったのかも笑

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